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さよなら冥王星

1930年というから発見から76年。太陽系の惑星の中でもっとも神秘的だった冥王星。1978年には衛星(カロン)を持つことが確認され、今更太陽系惑星群から除外されるとは夢にも思わなかった。当時新しい希望を持つべき惑星に、プルート(冥王・ギリシャ神話では冥府の王ハデス)の名前がついたのも、大恐慌から大戦へとひた走る世界情勢が大いに影響したかららしいが、その頃とあまりに似通ったこの情勢の中、今度は小さな仲間達と共にうち捨てられるのも「冥王」故なのだろうか。つい最近もニクス、ヒドラの2衛星が発見されており、今年初めには2015年に到達する冥王星探査機も打ち上げられた。そんな動きがある度にえぞりすがワクワクするのは、小さい頃見た宇宙もののSFまんがに、必ず太陽系の境界線として冥王星が登場していたからだと思う。宇宙戦艦ヤマトに至っては地球環境を変える遊星爆弾打ち上げのために敵ガミラスが前線基地を置いており、大きな海やら原住生物まで存在した。
宇宙現象によくある「あるんは確かやが何なんか分からんぜよ」といった状況は、人が持つ哲学感や宗教観の諸元的な認識と一致するし、かのカール・セーガン博士が惑星や地球外生物探査に懸命だったのも、そのあたりに根があるように思う。求め学び続ける事でこそ他の中の自己を追及出来るというフロンティアスピリットが冥王星の発見につながったのだろうし、今度の矮惑星への降格もやはり追究の結果だった。
 人間の都合で持ち上げられたり放り出されたりすることなど関係なく、逆に人間営みから乖離した空間を悠々と進み続けるこの星は、発見から現在までの時間で太陽の周りをやっと1/3回ったに過ぎない。宇宙を知ろうとする人間と宇宙が持つ時間概念とがいかにかけ離れているか。こういった絶望的な存在の違いに人は神を見るのだろう。探査機が何を送ってくるのかが待ち遠しい。

コメント:2

TAC 2006年8月29日 18:54

冥王星より大きいのがいくつか発見されたもんねぇ。
「惑星」の数を増やすのか、「ちゃんとした定義」を作るのか...
今まで小惑星を除外するだけのいい加減な定義しかなかったことの方がびっくり、なんだけどね(苦笑
もっとも、今度の定義もザルみたいだが(爆
ニューホライゾンズのカイパーベルト天体調査も楽しみ。
どこまでが「太陽系」なんでしょね?

電圧記号EがVに、電流記号IがAに修正されたのは、かなり昔の話ですが、ワタシの中では未だに馴染んでないし...

えぞりす 2006年8月29日 19:08

科学知識も、歴史知識もどんどん変わって行くねえ。
必死こいて勉強したのはなんのため?なんて思ってしまう今日この頃。
やっぱ、暗記力より応用力だな。若者たちよ。
電圧記号ってEだったっけ?ハハハ、覚えてないぞ〜
って、そもそもいつ変わったんだ?

それにしても、例の探査機、冥王星まで10年で行ってしまうんだね。早いよなあ。ボイジャーみたいに寄り道がてらじゃないからだろうか?

おう。なんか、へんなとこからトラバ貼られてるよ(笑)

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筆者について

壊滅的方向音痴のくせに見知らぬ街好き。素になると関西弁を話す。

お山の近く以外では生活不能なのに関東の不毛の地に住いする無謀なげっ歯類。食性はそこいらのコンビニやスーパーのモノと合致せず。いずれノルウェーに逃げ出して、"えぞりす"から"きたりす"に改名しようと目論んでいる。でも外国語は全くダメなのでやっぱり無謀。そもそも関西生まれなのになぜ"えぞりす"なのかという疑問を胸に哲学するフリを続ける毎日。

国境無き猫もふ団 団員

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