トップへデンマークバナ

人魚姫の像


 コペンハーゲンの人魚姫像といえば、知らない人はいないと言い切れるほど有名だよね。バレエ「人魚姫」なるものを見て感動したカールスベアビールの2代目社長カール・ヤコブセンが、彫刻家エドワード・エリクセンに制作依頼したもの。王立劇場のプリマドンナをモデルにして1913年に完成した像は市に寄贈され、現在の位置に据えられた。その当時はいざ知らず、現在見ると港の対岸には海軍基地と工場が並んでるし、ただの防波堤沿いの石積みにさりげなくポンと乗っかってるだけって感じ。その上いつも観光客だらけし、人魚姫の物語が持つ本来の風情を味わえるような状態ではない。逆に言えば何故こんな劣悪な環境に置き続けなければいけないんだろう? そんなもんだから、少しでもイメージを守るためには、いらないものを避けて海面のみがバックになるように上から撮り下ろすのがコツだけど、最近では一回り小さいのが大阪港にもあるので、それを見せただけでは誰にもデンマークくんだりまで出かけて行ったと納得してもらえない。しようがないので、記念撮影は軍艦入りだ。まったく日本人って、周りのことに頓着なしに無意味な模造品を作るのが好きで困る。世界3大ガッカリ(シンガポ−ルのマーライオン・ベルギーの小便小僧・デンマークの人魚姫)の一つと言われて久しいけど、童話とメルヘンの国のイメージを一手に担う像だけに、コペンハーゲン市ももうちょっと考えてみたほうが良いんじゃないだろうか。




(C)2002 K.Uga This page is Japanese only