草原を行くとまれにこういう川にぶつかるんだ。地元の人にとっても、家畜にとってもオアシス。どこも草のある砂漠みたいなものだからねえ。暑い日には地元の子供が水浴びしてたりする。小高い丘に石積の塔をみつけたなら、それは「オボ」と呼ばれる聖域なんだよ。モンゴルの人はこの周りを3度まわることで旅の無事を祈るんだって。場所によっては捧げられた羊の死体を見ることもあるんだ。人間って残酷。けど、人の営み以上にモンゴルの自然は過酷!突風が吹いたかと思うと、突然雷と大雨がやってくるんだ。現地の人は雲の動きと風のにおいで素早く天候の動きを読んでたね。何もない平原、そりゃ気を許すと雷や突然出来た濁流にやられてしまうからね。遊牧民が住むテント型の住居「ゲル(写真左)」(中国ではパオ)はフェルトで出来ていて、組み立てるのに半日とかからない。これで家畜が食べる牧草の状態などに合わせて移動していくわけ。さらに草原の掟には疑心暗鬼の都会暮らしと絶対違うものがある。なんの前触れもなく知らない人のゲルを訪問しても、彼らは見知らぬ客人を誰でも暖かくもてなしてくれるんだ。彼らが草原を旅する時は、また見知らぬ誰かが彼らをもてなす。厳しい草原生活が生み出した助け合いの不文律ってやつだよね。そうそう、えぞりすは人のポッケにずっと隠れてた。だってモンゴル人はタバルガンっていうリス仲間を取って食うからね。くわばらくわばら(・・;)。 |